「和束町社会を明るくする運動町民合同学習会」
2005年8月19日(金)和束町社会福祉センター・大ホール 8月19日に「和束町社会を明るくする運動町民合同学習会」が和束町社会福祉センター・大ホールにて行われました。 「社会を明るくする運動」(主唱/法務省)とは、すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない明るい社会を築こうとする全国的な運動です。この運動の浸透と成果を期するため、街頭広報活動、鉄道各駅でのポスター掲出、報道機関による広報活動のほか、住民集会、座談会、映画会、弁論大会、スポーツ大会、街頭啓発パレード、全国の小中学生を対象とした作文コンテストの実施など地域に根差した様々な運動が全国で展開され、今年で第55回を数えます。今年のキャッチフレーズは「まじめの一歩」。漫画「はじめの一歩」のキャラクターが登場する啓発ポスターやポケットティッシュを街で見かけることも多いと思います。 和束町においても、毎年7月に街頭啓発活動を行い、8月には町民合同学習会を開いています。そして今年は「いま、少年たちに何が起きているのか-大人社会への警鐘を感じとる心 そして私たちにできること-」というテーマのもと、「最近の青少年の実態を探り問題点を分類し、課題を明らかにして対応を共に考え、好ましい人間関係、社会環境づくりに努めること」という目的で開催されました。 学習会は、まず社明運動連絡協議会代表の岡橋さんが開会の挨拶をされたあと、町長の祝辞、議会議長・木津警察署生活安全課長の来賓挨拶がされ、社明運動作文コンテストの入賞作品である「一つしかない命だから」を著者の池尻磨保さん自身が朗読されました。実体験をもとに命の尊さが痛切に書かれたこの作品は、学習会参加者の心にきっと届いたことでしょう。(全文はこちら) そして「Walk Together いっしょに歩いていこう」という啓発映画が放映されました。内容は、父に暴力を受けて育った少年が自分の身を守るため友人に暴力を振るってしまい少年院に。退院後保護司の支えを受けながら、心の傷と共に更生していく物語でした。暴力の愚かさ、人から感謝されることの喜び、命の尊さが非常に分かり易く描かれています。余談ではありますが、上映後、涙する参加者もいたぐらい胸に響く内容だったことは間違いありません。 最後に、今回の学習会のメインである、京都少年鑑別所花岡清和所長による「少年鑑別所から見た最近の少年非行」というテーマの講演が行われました。鑑別所とはどういう場所なのかという詳しい説明に始まり、最近の少年犯罪の傾向、非行少年の人間的特徴、どうのように非行していくのかという非行化のモデル、そして外来の非行相談を実例を交えてお話いただきました。例えば、「非行させない為の四要素」のお話を抜粋させていただくと、 ・ 愛着…親や教師等への愛情・尊敬の念を忘れさせないこと ・ 忙殺…やらなければならないことが明確にあり、非行に走る時間を与えない ・ 信念…法的価値や社会規範を信頼させる(法やモラルに従うことはよいこと) ・ 関与…社会的に失うものがあれば非行抑制になる といったような、ためになるお話を交えた講演でした。参加者の頷く姿がとても印象的でした。 この学習会を通じて、参加者の皆さんはここで学習したことを持ち帰り、それぞれの活動団体、家庭などでお話されることでしょう。来賓の方の挨拶にもありましたが、家庭からの会話、地域の人々のコミュニケーションが様々な犯罪の防止につながっていきます。そのことからも、この合同学習会が犯罪防止のためのより良い人間関係を築いていくよい“ネタづくり”の場所となっていることは間違いありません。全国的に見れば少年犯罪は増加傾向にあるにもかかわらず、和束町ではこの他様々な取り組みをされている結果として、近年犯罪が減少してきていることが事実です。家庭と学校と地域が協力して明るい社会づくりを目指している成果が出てきています。 和束町ではこの他でも様々な団体が、防犯カメラの設置、防犯グッズの配布、老人クラブによる登下校時の見守りなどの活動を行っています。今後このような活動にもスポットを当てて紹介させていただく予定です。(や) |


2005年8月19日(金)